福祉事業を国は舐めすぎ
こんにちは。
今日も自由気ままに綴っていこうと思います。
保育園落ちた日本死ねに続き、保育士辞めたの私だが拡散し始めました。
保育園はまず、認可保育園になるのが至難の業です。
しかし、認可保育園になれたとしても課題はあります。
それは、「人件費」です。
★★★
現在、認可保育園の認証を受けるためには、社会福祉法人なり株式会社なりの法人格が必要となります。
以前は、株式会社の参入は認められていなかったようですが、保育園の減少や経営難に伴い認められたようです。
しかし、ここで問題が発生。
株式会社とは本来利益を追求する法人です。
保育園で利益追求するには無理があります。
その理由はこれ。
定員数が決まっている=利益の上限が決まっている。
つまり、定員100名の保育園ならばそれ以上の利益は追及できません。
会社全体の利益追求ができないので、経営者の利益や借金返済の方法が限られます。
方法は・・・
①保育園を増やして利益を増やす
②保育園以外の事業で利益を増やす
③経費を削減して利益を増やす
保育園を増やすのは容易ではありません。
自治体が増やそうとしませんから。
保育園以外の事業で利益を増やせれば話が早いです。
株式会社でしたらこれが理想と言えますが、世の中そんなに甘くありません。
と、いうことで、一番現実的かつ簡単なのが、③です。
経費を削減して利益を出そうというのが一番堅実です。
保育園の経費は8割が人件費。と、言われるくらい人件費が大きいです。
人件費と、補助がでるとはいえ建設や施設費用で借金をするでしょうから、
借金の返済が滞らないようにしなければなりません。
つまり、一般家庭で置き換えるならば、年収は一生400万円。
でも、子供にかかる費用は増えてくるのだから困ったなぁ・・・状態。
だったら、子供or親にかかる費用を増やさないようにするしか手がないんですね。
子供の費用を削る:食費を削ったり、習い事を削ったり、おもちゃを買えない。
親の費用を削る:車を買い換えない、飲みにいかない、服やバッグを買わないとか。
それが、保育園でいうところ人の件費なんです。
経営陣のお給料を減らして保育士さんの給与を上げるしか手がないんですね。
借金も返済しないといけない身としてはとても怖い選択です。(住宅ローンと同じです)
しかも、年齢に応じて昇給していかれると、経営陣の給与を削っても限度があります。
よって、保育士の給与は上げたくても保育園側では上げることができない。
つまり、国や都や自治体からでる助成金をあげるしかない。
しかし、ただ上げては経営陣が潤うだけですから、
「人件費特別助成金」とでも銘打って、経営者及び経営者親族以外のみに使用可能とし、
不正に使用した場合、処罰の対象として助成すればよいと思います。
そうでもしなければ、保育士さん達は根を上げて現場を去ってしまいます。
★★★
非常に勿体ないですよね。
保育士の資格を持っていることもそうですが、
子供にかかわる仕事をしたいという「志」を持った人が減ってしまうことが。
志は誰でも持つことができるものではありません。
福祉事業に関してはとくにそうですよね、人のお世話って面倒なことですから。
それを喜びと感じるなんて人間の志を大切にできないなんて、勿体ないとしか言えません。
今、保育士、介護士などの福祉事業にかかわってくれている人々が好きでやってくれてるうちに、
「好きでやってるんだからいいんじゃない?」なんてくだらない考えは捨てて、
人の善意に甘えるのはやめて、まずは、なぜ自分の問題なんだろう?
と、考えることから始められると素敵ですね。
不良が暴れているクラスは優等生の我慢で成立しています。
全員が暴れてはなにも成り立ちません。
少子化問題も同じ。
無関心な人々の無関心は、福祉事業関係者の我慢で成立してます。
全員が無関心では世の中が成り立たないんですよ?
そろそろ、本気で日本人は考えないといけないと思います。
またっ!